とりわけ忙しいわけではないのだが、どうも水曜日がなかなかに書けないと最近理解し、予約投稿をすることにした。書いているのは土曜日である。

M&M'sさんがジョイスに降れられていたので少々……。

ジェイムズ・ジョイスの『フィネガンズ・ウェイク』は本当にわけのわからない傑作だが、その根底にあるのは「徹底的な愛国心」なのではないかと思っている、というのも、アイルランドを知らなければ理解できない用語が多すぎるのだ。彼がなにを思い、これを書いたのかはわからないが、コロナが落ち着いた暁には、現地で原語を調達しようと思っている。『ユリシーズ』もまた、ある意味ではそうかもしれない。表面的にそれほどわかりにくくはないのだが、愛国心からくる揶揄が響くかどうか、あの国を目にしたかどうかによるとは思う。『ダブリナーズ』がもっともわかりやすい気はするが、それにしても固有名詞が多い。それを無視して読み進め、空想するのも一興。現地でそれを確認するのも一興、といったところだろうか。

もちろん、西洋文学はアイルランド以外も好きだ。このご時世なので、カミュの『ペスト』を読み返したのも、そこそこ最近の話である。

 

 

mayjune