今日はちょっとさぼります

 一日遅れの土曜日(7月16日)に書いております。本当は、「公的なもの」とは何かとか、「評価」とはいかなるものであるべきか、とか、書いてみたい思いもあるのですが、「気持ち」があれば「公正性」などはどこかに置いていっても構わないと考える人々が、何かのキーワードをきっかけにここを見つけて絡んでくるのも嫌なので書きません。現状での私の考えは、何年経とうと変わらないでしょうから、ここにこれだけのことを記せば、後々、記憶を辿るよすがとはなるでしょう。

 ただ、それでももう一つ言っておけば、死者を貶めることも無礼ではありますが、実情に合わぬ高い評価を生者の利益のためになすことも、また死者に対する冒瀆の一つに数えるべきと、私は確信しています。

 

 ある主題について適当な話題を展開する心の余裕はないので、ちょっとさぼって、ある場所で書いた文章を、少々変えつつ転用します。これは、知り合いの方に、リヒャルト・シュトラウスシューベルトの曲のいくつかのリンクをお送りしたもの(全部、合法のはずですー問題あるものがあればご教示ください-削除します)。ちょうど連休でもありますし、ちょっと音楽でも聴いて気分転換、という方のお役に立つかもしれません。なお、もとの文章をコピー&ペーストしてちょこちょこ変更していますので、流れの上でおかしなところがあれば、お許しを。あと、どの曲も比較的長いので、聞き流してくださって大丈夫なのですが、「あした」と「四つの最後の歌」が比較的短いものとなっていますので、少しじっくり聴いてみたい方は、そちらからどうぞ。

 

 リヒャルト・シュトラウスについては、やはり華麗なるオーケストレーションが魅力なのですが、比較的親しみやすく、健康なエネルギーといったものにも満ちた「英雄の生涯」はこちらから。

https://www.youtube.com/watch?v=Us1jfC7bMpA

 

 艶やかな弦楽器の響きが素晴らしく、様々に感情を波立たせてくれる「メタモルフォーゼン」はこちらから。

https://www.youtube.com/watch?v=giB-5PzFbnU

 

 シュトラウスの最晩年の境地を表わす「四つの最後の歌」はこちらから。四曲のうちでの好みは別れるところでしょうが、私は三曲目の「眠りにつくときに Beim Schlafengehen」が好きです。これを聴いていると、なんというか何もかもがどうなってしまっても良いような心持になります。

https://www.youtube.com/watch?v=z5xFL-iFh0Q

 

 シュトラウスの佳品「あした」はこちらから

https://www.youtube.com/watch?v=ztjbrGkknpM

 なお、リンク先のものではないですが、東日本大震災直後、多くのアーティストが来日を取りやめる中東京で開いたリサイタルで、フェリシティー・ロットがアンコールで歌っています。心打つものです。機会があれば、声をかけてください。録画したものがあります。


シューベルトについて
 残念ながら最もお薦めしたいピアノ・ソナタ21番については、合法と確信できるリンク先がなかったので割愛します。皆さんよければ、CDを探してみてください(私はアンドラーシュ・シフのものを聴きます)。

 しかし、その他のものも、生の肯定に満ち満ちた美しい作品だと思います。齢31で亡くなった彼が、これほど精神的に成熟し充実した作品を作っていることに、驚かざるを得ません。

 

 弦楽四重奏15番はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=xW8PI2Xa8eA

 

 弦楽五重奏曲はこちらから
https://www.youtube.com/watch?v=qvApSFilQFo

 なお、ひたすら美しい第二楽章は、アラン・コルノー監督による映画『インド夜想曲』で、大変印象的に使われています。機会がある方は、ぜひ鑑賞してみてください。

 それでは皆さん、良い連休をおすごしください。


M&M's