今年は滞りなく確定申告を終えた。以前は確定申告というのは国が「おこずかい」をくれると思っていたが、それが逆に、国にさらに税金を払う恐ろしい機会であるという認識に変わって久しい(どちらも間違った認識です)。この件については、またいずれ。
ともあれ今年は機械的に淡々と作業を行い、「はい、これだけさらに払ってね」という額に微妙に心動かされつつも、「どうせ払うものなのだから」と、とっとと手続きを終わらせた。
もっとも一昨年と昨年は、確定申告をさぼってしまい、昨年の夏ごろにまとめて申告をしたのだった。今回はそれにまつわる話。
確定申告が遅れると、色々とペナルティがある。私も少額だがそうしたペナルティを課された。こちらの連絡があった時に、すぐに払えばよかったのだが、忙しさにかまけて忘れてしまっていた。その後改めて督促があり、「ああ、そうだった。来週には払いに行こう」と考えた翌々日くらいのこと。携帯電話が鳴る。税務署であった。
若い明るい声の女性で、「M&M'sさん、申し訳ないですがまだこれこれをお支払いでないので、至急お支払いいただけないでしょうか」という連絡である。これは失敗したと思い、「いえいえ、申し訳ないなどとおっしゃらないでください。払わなかった私が悪いのです。来週には必ずお支払いします」とお伝えしたところ、「そうですか、よろしくお願いします」と先方。友好的な雰囲気でひと段落したところで、ふと好奇心がわいた。「すいません、このペナルティ、払わなかったらどうなるんですか? 確かこちらを払わないことに対してのペナルティはなかったような」と聞いたところ、さらに明るい声で笑いながら、「そうですね。こちらには利子がかからないのでさらに増えることはないのですが、しつこく、しつこ~くお電話差し上げます」とおっしゃるのだ(「しつこく」を繰り返したことは間違いない)。あまりの明るさに笑ってしまい、「いや、そんなことをさせたら申し訳ないので、来週頭にはお支払いしますよ」とお答えし、「よろしくお願いします」ということで、会話は無事に終わった。
人によってはこの対応に怒る人もいるかもしれないが、私はなんだか笑ってしまった。税務署の方の応対に「ユーモア」を求めるのも妙な話だが、こんなふうに明るく応対してもらう方がありがたい。まあ、そもそも悪いのはこちらなのだから、怒る資格もないけれど。
ちなみにこの話を長い付き合いの友人にしたところ、「M&M'sよ。満点の回答は、「またお姉さんにかけてほしいから、払わないでおこうかな~」じゃないかな」と返ってきた。なるほど、そうかもしれないと思いつつ、それは若い女性に対する中年男性のハラスメントまがいの返しのような気がするので、そんなことはいたしません。いや、そもそも税務署の方から「払ってくださいね」という電話がかかってこないようにしないといけませんね。
M&M's
(4月2日記)