ルノワールを観てきたよ

出張に行ったら、用務の直前にルノワールの『大いなる幻影』と『恋多き女』を観ることができるとわかり、出かけてきた。

大いなる幻影』は何度も観ているけれど、スクリーンで観るのはかなり久しぶり。やはり違いますね。ピエール・フレネー演じるド・ボアルデュー大尉が笛を吹きつつ階段を上るシーンなどは、やはり緊張感が違ってきます。あと、この映画に出てくるいくつかの音楽については、「これはどういう曲なんだろう?」と思っていたのだけれど、今回買ったパンフレットに解説がついており、これは嬉しかった。

恋多き女』は初めてだったが、色彩感や作品に通底する人間観が素晴らしい。恐らくは『フレンチ・カンカン』と同じような世界観だけれど、こちらのほうがより「大人の諦念」みたいなものを表わしているかしら? ただ、正直話の筋道がわかりにくい部分もあるのですよね。これは、フランス語を聴きとれたら違うのだろうけれど、ちょっとそこまでは難しい。とはいえ、長年観たいと思っていた映画に接することができたのは、ありがたいことです。

 

 

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