日記

北京にきて最初に驚いたことは、刃物が買いにくいことです。到着したのがちょうど全人代の会期中であったため、日用品の買い物に出かけて包丁を買おうとしたところ、北京市のスーパーでは果物ナイフすら扱っていなくて驚きました(聞いたら、許可がないとのこと)。「銃は抜き身で携帯しないでください」とアパートに注意書きがある土地から、スーパーで果物ナイフを売るのに特別な許可がいる土地にきたんだな~としみじみしました。

 

もうひとつ驚いたことは、スクーターやバイクが自転車扱いであることです。なので、歩道も通行しますし(歩行者は警笛を鳴らして追い抜く)、逆走もします。逆走はちょっと危ないかな~と思います。さすがに車が逆走しているのは見たことがないです。

 

新しい土地ではじめてのことがたくさんある時期には、生活に関する予測モデルの更新が頻繁に行われる感じがします。そして、旧モデルがどんなだったかが垣間見えるのが面白いです。

ちなみに、私のアメリカ生活の予測モデルと、日本生活の予測モデルで一番違うのは、安全と清潔さの項目です。アメリカから完全帰国して一週間ほどは、日本の清潔さに驚いたり(京都の四条大宮の交差点で、です)、安全さに自分がほっとしている感じがしました。でも、生まれ育ったのが日本なので、一週間もすれば、シューっと日本モデルを標準とする私になっちゃいました。

また、安全の項目は、北京はアメリカよりも日本に近いです。バスに必ず一人保安警備の人が乗っていたり、地下鉄に乗る前に荷物検査があったり、街中にはセキュリティカメラがあったりするので、北京で犯罪にあうことは少ないそうです(観光地を除く)。監視されているということはさておき、どの程度身の安全に注意を向けておくべきかでいうと、北京は日本に近い感じがします。

 

こけぐま