娘は、私と夫がちょっと集中して話し始めると（仕事の話とか、趣味の話でも）、とたんに不安定になります。これまで自分に向けられていた注意が急になくなって、私たち親がまるで別人になったように思えるのかもしれません。私たちが彼女の様子に注意を払わず話し続けていると、娘はそのうちぐずりだして、最後には大泣きになるのです。その時点で、私と夫ははっと気がついて、急にあやしはじめたりすることがままありました。
最近、娘は、両親が急に別人になったときの対策を覚えました。「ピカピカブー」という子供向けの歌の一節を、繰り返して大声で歌うのです（彼女の音声は若干怪しいので、「ぴかぴかびー」と歌っていますが）。過去にそれで私たちが話をやめたことがあったので、それを再現しようとしているのです（しかも私たちが彼女の意図に気付いたあとは、なお効果がでました）。もしそれでも効かなければ、こんどは椅子に登って、どしーんと飛び降ります（アパートなので階下の人に大迷惑、ということで親の注意が向く）。
そんなわけで、「ぴかぴかびー」は最近の娘のお気に入りの呪文（？）です。
こけぐま
