郷愁

お盆にはちょっと早いものの、8月11日(土)に実家に帰省していました。

帰省というか、月一のお泊りですね。

妹に迎えに来てもらい、実家ではいつも通りに過ごし、珍しく姉とも色々会話がありました。

主に私の足の痛みに関して、整形外科の方面からではなく、冷えからもきているのではないかと。

姉は下半身が幼い頃から「なんでそんなに足細いの?!」という感じの人でした。

特に上半身が逞しいというより、とにかく下半身が細いのです。

それが原因なのか、歳を取るにつれて冷え性が酷くなってきたとのこと。

それに気づいてから色々自分で調べていきついたのが「一年中足を温める」だったそうです。真夏でもタイツを履く。

暑くてもだるくても毎日湯舟にはつかる。

(妹も若いころから冷え性なのですが、さすがに真夏の暑い時にはシャワーのみで済ませてしまうそうです。姉は絶対に湯舟に浸かるので徹底してると感心してました)

今年の年初に見た姉は確かに物凄い重装備で冷え対策をしていた記憶があります。

そういった経験から私の足も冷えが関係しているのかも、と言われ姉の持っていたタイツやら膝から下の靴下やらを譲り受け、その日の晩から履いて過ごしました。

それから二日たちますが、確かに痛みの一部が引いたように思います。

両腿の裏側、股関節、背中の腰骨の痛み、それらが軽くなりました。

冷え…。膝から足先の対策はしていましたが、まさか腰から腿全体も温めないととは思いつかなかったです。

冷えってこんなに体に深く関係してるんですね…。

とにかくしばらくタイツを履くを実行してみようと思います。

とても暑いんですけれどね、それでもこれで痛みの一部が治るならやらねば!です。

 

さて、タイトルの「郷愁」ですが、帰り道に妹が街中を通ってくれて、何十年ぶりかに私が過ごした市の街並みを見る事が出来ました。

駅前と西口は凄い開発が進んでしまって、東口は廃れてしまってるのかなと思っていたのですが、そんな事もなく、懐かしいお店や家並みが残っていて泣きそうになってしまいました。

勿論新しいお店も沢山ありましたが、なんでしょうね、この郷愁は。

姉妹の中で私が一番この市が好きでした。

正直離れたくなかったし、一生住んでいたかった。

便利な街ではないけれど、思い出は沢山あります。

姉は早くこの市を出ていきたくてしょうがなくて就職して間もなく離れましたが、結局はこの市に住むことになったのは姉で、住んでいたかった私はこの市を離れています。

皮肉なものですね…。

現在、私はこの市に住んではいませんが、それでもこうして訪れることは出来ます。

次回のお泊りの時に、妹に頼んでもう少し街中を車で走ってもらえたらと考えています。

自分の足が良くなって歩けるようになったら、自分の足でも歩き回りたい。

幼いころから何度も通った図書館は今はどうなっているんだろう?

大好きだったあの本屋さんはまだあるかしら?

今回の帰省は何ともノスタルジックな気持ちになりました。

今は住んでいなくても、あそこには確実に「私の故郷」があるんだなと強く思えた一瞬でもありました。

『コクリコ坂』の街並みは住んだことも行った記憶もないのに郷愁を感じるけれど、今回のは確実に自分が経験した郷愁だからかな。

何なんでしょうね、この愛しさは?

それともこれもこけさんの言う「後付けのフィクション」でしかないんだろうか?

私が作り上げた、私の良いように思い描いているフィクションだからなんだろうか?

判らないけど、それでもいいやと思えるほど、私はあの街並みが好きです。

愛しい。

それでいいや。

 

さて、みなさんはどんなお盆や夏休みを過ごしていますか?

どうか楽しく充実した毎日でありますように。

ではでは、また来週です。

 

aberina