手紙が好きです。
書くのも貰うのも好きです。
最近はほとんど手紙を貰う機会は減りました。
メールの方が早く手軽に出来るからでしょう。
私の十代、二十代はよく手紙を書いてたし、貰ったりしてました。
家に固定電話は普及していましたが、電話をかけるというのはなかなかしなかったと思います。よほど急いでいる時とかだったような…。
電話は玄関かリビングに置いてあるので、私的な会話を家族に聞かれたくないというのもあったと思います。
なのでお互いの近況は手紙のやりとりが頻繁でした。
あと私は読んだ本の感想を作者に送ったりもしていました。
感動したそのままに勢いで書いていたので、中身は酷いものだったと思います。
手紙の良いところの一つは季節によって切手だったりレターセットを選んだりできる所でしょうか。送る相手のイメージも考えたりして、楽しかった思い出です。
現在、私は携帯電話を持っていません。
なのでメールというとPCからになります。
今年になって随分久しぶりに連絡を取った知り合いに「最近はLINEばっかりなのでメールはあまり書かないんですよね」と言われハッとしました。
そうか、私が携帯電話を持たないこの10年あまりでメールよりもLINEで連絡を取り合うのが主流になっていたのかとちょっとした驚きでした。
最新機器は使わないとどんどん疎くなっていくものですね。
手紙ですが、今年の一月頃からずっと連絡を取っていなかった父に書くようになりました。病気が判る前の私は自分の世界だけで生きていました。
鬱にも色々あると思いますが、私は社会とも人とも付き合いたくなかったんです。
私の家族は「鬱は病気ではない。なまけ癖のようなものだ。」という見解なので、付き合うことは難しいのです。
父からは、はっきりと言われた事はありません。
父との会話は他愛ないものばかりで、大事な事を話そうとすると、父はあまり会話をしたがりません。なので、私も鬱について話すことはなかったし、そのまま連絡を取るのも躊躇われ、ずっと疎遠なままでした。
でも、自分が病気になって「死」というものが身近なものであることを認識した途端に父の事が気になりだしたのです。
父は元気だろうか?どうしているだろうか?姉や妹と上手くやっていけているのだろうか?と…。(父は現在、姉、甥、妹と暮らしています。)
それから手紙を書いて送るようになりました。
月に一回か二回。
他愛ない近況ばかりですが、今もそれは続いています。
書いて送っても、どれだけ伝わっているかは定かではありませんが、書きたいという想いがあるうちは続けようと思っています。
メールと手紙の双方のメリット、デメリットを考えて使い分けている感じです。
貰った手紙にすぐ返事が書ける時もあれば、なかなか書けない時もあります。
(鬱が酷い時は本当に何もできないので、それを判ってくれる相手としかやりとりできないのですが…。)
郵便受けを開けて手紙が入っていると嬉しいものです。
これからも私は手紙を書いていくと思います。
aberina