エビで鯛を釣る

 以前にも少しだけ関連する事柄に触れましたが、最近出版されたばかりのある本の中で、私の体験を取り上げていただきました。ある「お題」にまあまあ見合う体験をした方、十人ほどのインタビューをまとめたものですが、執筆をした方が私の友人ということで、実現しました。普通ですと、この「お題」を扱うタイプの本に私が登場することはないので、間違いなく「一生に一度」のこととなりました。執筆してくれた友人と、編集者の方には、感謝するばかりです。

 

 こちらの書物の中では私は匿名なのですが、仲の良い知人やら、何かしらの縁のある友人に、宣伝して回っています。そんな中、ちょっと思うところがあり、東京にいたころに通っていたバーの店主の方と常連数人にまとめてこの件をお知らせしたのでした。すると、皆さん、「面白そうですね!」「ぜひ手に取ってみます!」というお返事を早速してくださったのですが、そんな中で、常連だったお一人が、「この本、面白そうですね! ところで別件ですが、実はかくかくの賞を受賞いたしまして・・・」とお知らせくださったのです。恐らくはどなたも少なくとも名前は知っている賞でございます。これにはもう皆さん大喜びで、祝福の嵐でございました。この方、Kさんと私は某SNSで繋がっているのですが、そちらでは何とも書いていらっしゃらなかった・・・ 奥ゆかしいというべきか・・・ 

 私の話はもとの本の著者の方に取り上げていただいた、という話だけですのに、その話で、知人の素晴らしい活躍を知ることができたわけで、まさに「エビで鯛を釣った」気分でありました。

 

 しかし、この件、本当は、「私の知人の~さんに、こんなに素晴らしいことがありましたよ」と笛太鼓を鳴らしながら触れて回りたいくらいなのですが、そうはできないところが匿名の悲しさでもあります。しかも、奥歯にものの挟まったような言い方が続くことこの上ない。この手の話題は、匿名のブログには全く向きませんね。とはいえ、備忘録も兼ねて記させてください。

 

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