またまた走り始めました

 タイトルの通りです。久しぶりに走り始めました。まだ三日目ですが、覚書として経緯などを。

 

 ハードなランナーではないですが、もともと走るのは好きな方です。中学・高校の頃は、時折思い出したようにジョギングをしていました。その後、40歳となって禁煙をした折に一念発起をしてかなり走るようになりました。距離や時間がコントロールしやすいことから、外ではなくジムでのランが中心でしたが、自分に体力がついていく実感があるのが嬉しく、週に数回は10km程度走っていたのです。八年ほど前にはハーフマラソンにも出場、タイムは1時間41分ですから、それなりに頑張ったとは言って良いでしょう。ただ、その後、膝を軽く痛めてしまい、それをきっかけにトレーニングは水泳にシフトしたため、随分と長い間、走るということをしていませんでした。

 

 しかし、最近、いやこの二年ほど、体調がすっきりとしない。首のコリは相変わらず厳しいし、肩甲骨にもコリが拡がっている。休会しているスポーツクラブを再開したいのだが、ニュースを見ているといまいちその気にもなれない。とはいえこのままではまずい。

 ということで、久方ぶりに走ってみようと思い立ったのです。1月にスキーを買ったとき(1月14日の記事をご参照ください)に手に入ったポイントもあり、軍資金には事欠きません。同じスポーツショップに出かけ、悪くはないシューズとまあ普通のウェアの上下を買ってきました。ちなみに、相談に乗ってくれた店員さんは、一月にスキーを買ったときにアドヴァイスをくださった方と同じ方。ちょっと嬉しかったです。

 これが火曜日の話。ちなみに選んだシューズは色が派手なものしかなく、地味なものを取り寄せることとなり、この日はウェアだけを持参して帰ったのです。ただ、新しいものを買うと、どうも使ってみたくなるようですね。翌水曜日の朝5時に起き出した私は、なんとなく体がうずうずとし、古いぼろぼろのランニングシューズを取り出して、6時ごろに思い切って、初冬の街へと出てみたのです。もちろん、体はなまりきっており、重い体を引きずるような感じはあります。ですので、走るともなく歩くともなく、30分ほど足を動かしたのですね。すると、それだけでも、鈍い体の中にも、何か目覚めるような感じがある。ああ、これはいけるかもしれない、という希望と共に帰宅しました。そして昨日も同じように6時に出て走り始めると、少しではありますが、明らかに体感できるレベルで体が軽くなっている。ああ、呼吸を整えながら足を動かすというのはこういう感じだった、という思いが、体の中から歓びと共に湧き上がってくる。今朝も同じく走ってきましたが、同じ歓びの強度が増しています。これなら(多分)三日坊主になることはない。ちょっと20~30分ほど走るだけでこれだけの歓びがあるならお買い得、といった気分です。日中の気分も明らかに違う。首コリはまだ残っていますが、それが心理的に及ぼす影響が明らかに減っています。こんなことなら、もっと早くから走り始めればよかったと思うほどです。

 私の住む町は、程なく、外を走るのが難しい季節を迎えますが、それまで、できるだけ体を元に戻したい、そして、可能なら、来年の春か、せめて秋、再びハーフマラソンくらいは走ってみたいと思っているのです。

 

 しかし、ここまで戻りが早いのは、以前素人なりにまあまあ走りこんだ時期があるからだろうと思います。人生のどこかの時期で、持久力を要求するスポーツに打ち込んでいくと、先々、健康にすごすための選択肢を増やすこともできるかもしれません。もちろんこれは、個人差や趣味の問題があるので、誰にでもおすすめするとは言いませんが、もしもこの記事を読む方で、40くらいで先々の健康に微妙な不安を持つ方がいらっしゃれば、とりあえずシューズを買ってきて走ってみてはいかがでしょうか? うまくすると、一生の財産になるかもしれません。

 しかし、たった三日走った程度で人様にあれこれ言っていてはいけませんね。まずは、自分自身の走る歓びを、徹底して取り戻したいところです。

 以上、自分にプレッシャーを与えるためにも、ここに書き記しておきます。

 

M&M's

 

追記:余談ですが、今日はちょうどプルースト没後百年ですね。『失われた時を求めて』も生きているうちに、もう一度、できればもう二度は再読したいと考えています。この作品については、一度読み終えておいて本当に良かったと思います。この点、何か、今日のジョギングの話と構造が似ていますね。